CDラジオ分解

2016/2/11

 義兄から「しばらく放置していたCDラジオの電源が入らない。」とのことで、預かった。電源が入らない原因は、ACアダプタのプラグの腐食による接触不良と判ったので、プラグを磨いたところ電源が入るようになった。しかし、チューニングつまみが回らないことも判明した。そこで、持ち帰って分解してみた。

カバーを取る。比較的新しい製品らしく、QFPのICやゴマ粒大の表面実装のパーツが並んでいる。


左が電源およびオーディオアンプ基板、中央がCD関係の基板、右がチューナ基板。


チューニング用バリコンの歯車の周辺。


かなり汚れている。

バリコンの近くに電池ホルダーのマイナス側のばねがあり、酷く錆びている。


ACアダプタで使用していて、電池は抜いてあるということだったが、
4本のうち1個残っていて、それが劣化・液漏れを起こしていた。

そのため、周辺の回路が腐食していた。電池は、腐食による膨張のため、
傾けただけでは出て来ず、棒でぎゅうぎゅう押してやっと取り出せた。


バリコンの歯車を外して軸をラジオペンチで回そうとしたが、
固着していて回らない。周囲に蝋のようなものも流れ出ている。
こうなるともう修復不能である。


結局、これは使えそうなパーツを取って、廃棄処分とする。



作る−壊すにもどる。