FE103エッジ修復

2020/05/08

 古い、FostexのスピーカユニットFE103だが、布エッジのコーティングが劣化してボロボロはげ落ちた結果ガーゼのようにスカスカになってしまっていて低音がまるで出なくなっていた。


拡大すると


修復は、液体ゴムを塗布することにする。2回塗った。渇くと透明になる。


ガーゼ状の隙間に液体ゴムがしみ込んでいる。


二階のサブシステムのバックロードホーン(下の写真のトールボーイ)に取り付けた。このバックロードホーンにはFostexのP1000Kを取付ていたが、低音がややボケ気味だった。FE103(マグネット重量193g,Qo=0.35)にしたら、高音がクリアで低音が締まって力強くなった。40年前のユニットだが良い音がする。名機だ。P1000Kが余ったので、バスレフに取り付けた(下の写真の両サイド下側)。やはり、P1000Kはバスレフ向き(マグネット重量120g,Qo=0.53)だ。ボックスの容積を大きめの5.2L(Fostex標準ボックスは3.6L)にとって、ダクトも長めにしたので、トーンコントロールで低域を少し上げてやると結構ゆったりした低音で鳴る。これはこれで中々良い。下の写真の両サイド上は長岡鉄男氏設計のFE103バスレフだが、ダクトがL字に折れ曲がっているのとサイズが合っていないせいか、低音不足。


FE103(修理済)


P1000K



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