渕野陽鳥氏

 私の義兄である。府内信用金庫と別府信用金庫を統合して別府(べつふ)信用金庫(現在の「みらい信金」)を立ち上げた(元みらい信金常務)立役者の一人であり、同金庫退職後は佐賀関関崎海星館長に就任し同館を飛躍的に発展させた。その後、大分県俳句連盟事務局長に就任するや連盟事務の大改革を行い、それまでほとんど縁のなかったWWWホームページを瞬く内に立ち上げ同連盟の名を全国区にした。その行動力・実行力そして人を動かす力には身内ながら敬服している。
 この度、大分合同読者文芸の2007年度の年間賞となった。

倉田紘文氏推薦文
 <選考過程> 今年の年間賞は渕野陽鳥さんに決定させていただきます。一年間を通して陽鳥さんの俳句はたくさん入選しているし、また秀句も多かった。
 などの句は、みな格調が高い。自然の荘厳さと人の生活の慎みが、ほどよく溶け合って詠われている。その上で、  これらの句には俳諧の本質の滑稽(笑い)があり、しかも対象の本意をしっかりと掴んでいる。最近やや軽い作風の多い中で、まさに本格派の俳人である。かって関崎海星館の館長であられ、自然人でもある。