自転車のボスフリーホイルの保守

2014/07/31

 自転車のペダルが時々空回りをする。フリーホイルのラチェット機構の爪がうまく引っ掛らなくなっているようだ。ラチェット周りの油の固着かも知れない。爪を押し付けるバネが折れている可能性もある。分解して注油することにした。

スプロケット側のナットを外す。固く締まっているので、安物のメガネレンチでは回らず、レンチの柄を木槌でガンガン叩いてやっと緩んだ。


ブレーキ側のナットを外す。こちらも同様、固く締まっていた。


基本的には上記の2つのナットを外せば車輪は外れるが、ブレーキワイヤと変速機のテンショナーが前に倒れるのを防止するネジを外す必要がある。ところが、ブレーキワイヤの終端がバラけるのを防止する、止め具


が引っ掛ってブレーキワイヤが抜けない。やむをえず、ワイヤカッターで終端部を切り落とす。ホイールが取れた。


フリーホイル内蔵のスプロケット


ここで、ボスフリー抜きという工具を使うことになる。これはあらかじめシマノ用のものをネットで購入していた。
ところが、サイズが合わない!?ホイールを見ると、SUNTOURの刻印。シマノの自転車なのでシマノ製のフリーホイルを使っているものと思い込んでいたが‥‥。さらに、不思議なことに、車輪を外してスプロケットを手で回してみると「パチパチパチ‥‥。」と、軽快にラチェット機構の爪が当たる音がする。逆に回すとちゃんと引っ掛る。空回りの症状が消えた!?仕方が無いので、分解しての注油はあきらめ、外から油をたっぷり注ぎ込むことにした。

 組み立てるときは、分解工程を写真に撮っておいたので、手順は問題なかったが、チェーンのテンショナーが倒れるのを防止するボルト(下の)を装着するのにエライ苦労をした。フレームとスプロケットの間の狭い隙間からナット(それもフレームの切り込みにはまる特殊な形)を左手の中指と人差し指で押えて、バネで倒れようとするテンショナーを右手で立てつつボルトをナットに入れるというアクロバチックな作業(手がもう一本欲しい)で、何度も失敗してナットがポロリと落ちる。やっとうまくボルトがナットに嵌ったときは、思わず「ヤッタ!!」と叫んでしまった。



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