チェロのブリッジの調整

2020/07/02

 チェロの音がなんだかおかしい。よく見ると、駒のテールピース側が少し浮いている。


弦を少し緩めて駒を立て直した。隙間が無くなった。


音は、各弦の音がクリアになった。特にC弦の音が明確に力強くなった。ネットではこういった場合、素人があまり触るのは良くないようなことを書いてあるが、チェロも力学的な対象なので力学的なセンスの問題だと思う。もちろん、表板を剥がすようなことは技術的に無理だが。
 チェロの駒はペグで張力を上げたときやアジャスターで張力を下げたときに、ペグ側に倒れやすい。さらに、駒に対して張られる弦の角度はテールピース側の方がペグ側より角度が小さい。このため、力は駒に垂直に掛かっておらず、ややペグ方向の力が掛かっている。このことも駒がペグ側に倒れ(テールピース側が浮く)やすくなる要因と考えられる。
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