繭の処遇(人間の都合で)
How to treat cocoons


1998/6/22更新

 5月24日現在、蚕も大部分繭になってきて、一匹々々
に目が届くようになってくると、元気の無い者、死に掛けているものなどが目に付くようになってきた。一つには、可成の高密度で飼育したので伝染病が発生しているのかもしれない。
 元気が無くなると見た目にも、古い卵の黄身がだらりとなるようになんとなくたるんだ感じがして、触った感触も弾力が無くなっている。中には、桑の枝に止まったまま絶命している者もあり、ちょっと触るとぽろりと落ちてしまう。元気なものは、触るとキュッと身を縮めて反応するのでほっとする。
 さて、問題はできた繭(結局500程繭になりそうである。)の処遇であるが、ほっておけば、羽化して(数百匹羽化したら、家中蛾だらけになってしまう)雌ならば卵を生む。家中至る所に蛾の卵が産み付けられては困るし、これが孵化するととてつもない数の蚕になるので、何とかしなければいけない。野に放つ訳には行かない。これだけの数の蚕が発生したら、近辺の生態系にかなりの影響がでるであろう。やはり、この際、極少数を除いて、死んで絹糸になって頂くのがよいと思っている。


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