脱臭ファン分解

2018/12/10

 家内の実家の納屋の一つから古いトイレ脱臭ファンが出てきた。回転しなくなって取り外したものらしい。分解してみることにした。
カバーや羽根車を外した()。遮蔽版は錆て欠けていた。モーターは手で回してみるとネトッとした感触である。軸受けの汚れと油切れらしい。


モーターを外した。前面。オイル保持用フェルト()はオイルが無くなってカラカラになっている。


モーター背面


ローターを外してみる。ローターが錆のようなもので汚れている。


ローターの汚れを磨いたらかなり綺麗になった。


オイル保持フェルトにオイルを浸潤させ、背面の軸受けと前面の軸受けに注油して組み立てた。


電源につないでみると問題なく回る。単相隈取モーターや三相誘導モーターは構造が非常にシンプルで、軸が摩耗してしまわない限りなかなか壊れないものである。単相隈取モーターや三相誘導モーターの付いた機械を廃棄するとき、モーターだけでも取り外して再利用することはエコロジー的に良いと思うのだが。コンデンサモーターの付いた機器(扇風機など)は、コンデンサの容量抜けか軸受けのオイル枯渇で回らなくなることが多い。回らなくなった扇風機は危険なので捨てることを促すことが多いが、軸のオイル枯渇などは修理などせずとも注油で正常になるし、コンデンサの容量抜けはコンデンサを取り換えるけで正常になる。こんなものを廃棄にするのはエコとは正反対の行動である。
(*)分解作業のとき、つい油断して革手袋をしていなかったら、割れたプラスチックの角で手を切ってしまった。物を壊したりするときは安全のために革手袋をした方が良い。
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