不思議な形(羽化が始まり、さあ大変!)
Emergence of silkmothes


1998/6/30更新

 今日6月7日(日)一泊の所用から帰ったらとんでもない状況に陥りつつあることが判明した。隣の部屋に積んである繭の箱に何やら不思議な形をした白いものがぶら下がっているのがちらりと目に入って一瞬「何だろ?」と思ったが、今までに見たことの無いパタンだったのでちゃんと認識できずに意識から抜け落ちてしまっていた。ところが、突然女房が「大変、大変!、これ見て!!」と大声を上げる。行ってみると先程不思議な形と見たものは、実は、蚕の成虫(蚕蛾)が交尾した状態
のものであったのだ!。羽化が始まってしまったのである。
 調べてみると、あちこちで、羽化した蚕蛾が羽を震わせている(蚕蛾は、羽が退化して小さくなっており、飛べない。もし、これが飛び回るような蛾であったら、とんでもない状態になる。既にが産み付けられている所もある。交尾するとすぐに卵を産むようである。
産みたて卵(実物は、1mm位の長さ)

 初めて知ったのであるが、蚕の卵は最初は、楕円の長軸を軸にした回転楕円体に近い形のクリーム色をしている(拡大するとちょっと繭に似ている)ことである。孵化直前の卵が、短軸を軸にした回転楕円体(碁石の形)をしていたので、始めからそうだと思っていたがそうでないのである。
 蚕蛾が羽化するときは、繭の端に(見る限りでは、溶かして)穴を開けて、出てくる。

胸部まで出たところ

 羽化してしまうと、繭にぽっかり穴が開いてしまう。

もう一刻の猶予もならない、早く処置しなければ家中蚕蛾だらけになってしまう!!


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