2023/02/24

エンジンマウント更新

 エンジンマウントを交換した。昨年(2022)5月の車検のときに、ディーラーの担当の若い技師に「エンジンの振動が強い。初期登録が2004年なので、ゴム部品が劣化していると思われる。エンジンマウントを更新した方が良いのではないか。」と相談したが、当の技師は「あまり変わらないんじゃないですか?」と言い、「とりあえず一つだけ変えて様子を見たらどうか。」と言われてそのとおりにした。結果は少しましにはなったが目立った変化はなかった。
 症状は、ニュートラルでアイドリング中は振動はかなり少ないが、ドライブに入れると振動が盛大に始まり、30〜50km/hくらいで流している低負荷のときにもかなりの振動があった。高速道路で高回転でエンジンに高い負荷が掛かっているときは比較的振動は少なかった。これは、エンジンマウントのスティフネスと負荷の強さによって決まる共振周波数にエンジンの振動数が近くなると、マウントの劣化によりDFが低くなって(Qが高くなって)いて振動が増大することを表している。
 上記の症状からマウントのゴムが硬化して更に固定金具との間に隙間ができていることが推測されたが、若い技師にはそういったことが判らなかったのか。
 上記のことからいつかマウントの更新をしたいと考えていたが、先日、オイル漏れの修理をしてもらったときに、別の技師から「エンジンマウントが劣化しているので交換した方がよいのではないか。」と言われて、早速更新してもらった。結果は嘘のように振動が無くなった。自動車技師もピンからキリまである、というか力学現象の基本が解っていない技師が結構いるようだ。

「作る〜壊す」にもどる。