私の望遠鏡

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[2003/05/16 更新]
ミード31センチスターファインダー、自作15センチドブソニアン、自作4cm屈折

スターファインダーについては(312mmφF=4.8)はこちら

4cm屈折についてはこちら


ドブソニアン
 ドブソニアンとは、ドブソンという人が発明?した、簡易構造の(多くはニュートン式短焦点の反射型)望遠鏡です。どこが簡易かというと、通常の本格的な望遠鏡は、経緯台または赤道儀といった微動装置や自動追尾装置のついた架台に乗っているのですが、ドブソニアンは、基本的に経緯台ではあるけれども、微動装置も固定装置もないもので、望遠鏡自身の重みによる摩擦によって方向を固定するものです。したがって、精密な観測には全く使えませんが、気軽に持ち歩いて(といってもある程度の口径のものは、自家用車が必要ですが)眼視による手軽な観望には最適です。価格も同口径の赤道儀よりずっと安いし、手作りも可能です。

 私の15cmφドブソニアンは、主鏡と斜鏡が組みになったキットで、\35,000位だったと思います。買って1年位経ってやっと時間がとれて作りました。最初は、主鏡を締め付けすぎて乱視ぎみだったのですが、締め付けを緩めて、光軸を調整したら、土星もきれいに見えるようになりました。最初に製作したものは、重量バランスが悪く、主鏡の下にかなりの重りを付けていましたが、水平軸の取り付け位置を変更し、垂直軸に8個のベアリングと摩擦板を付けてスムーズに動くようにし、開放型を鏡筒型(主鏡、斜鏡メンテのため、一部を取り外せる)にする改造をした結果現在の形になりました。2002年9月に三脚をつくりました。

 ファインダーは、望遠鏡の店で、中古品(多分売り物でなかった)があったのを無理を言って安く譲ってもらいました。

 望遠鏡の手作りについては、例えば、「望遠鏡を作ってみよう」というサイトがありますのでご覧ください。このサイトの方は、口径53cmの反射望遠鏡の主鏡から自作されています。

 15cmのドブソニアンといえば、ドブソニアンとしては小口径の部類にはいります。通常は、25〜30cmくらいのものが多いようです。また、比較的短焦点(F=5〜6)の明るいものが多く、暗い星雲や星団を比較的低倍率で(写真やCCDカメラでなく)直接目で見るのに適しています。

構成
 現在の私のドブソニアンの構成は155mmφ、f=750mmの主鏡(対物レンズに当る凹面鏡)に、45mmの斜鏡(主鏡で集めた光を鏡筒の外に取り出す楕円形の鏡)と、アイピース(接目レンズ)が、4mm(OR),6mm(SR),9mm(MH),18mm(OR),32mm(OR)を揃えています(2003/4にビクセンのアウトレットで、12.5mm(OR)と9mm(OR)を購入しました。)。4mmのアイピースの場合、倍率約190倍ですが、155mmの口径の場合この程度が限度となります。これでも、土星の輪や木星の縞模様が見えます。月の表面のクレーターもかなり細かいところまで見ることができます。星雲、星団は32mmや18mmを用いて見ることになります。

 ドブソニアンは、自動追尾装置が無いわけですが、そのため、高倍率にすると地球の自転により、視野の中の星があれよあれよと言う間に動いて行って視野の中から消えて行くということになります。これは、不便なのですが、逆に、地球の自転を非常に明確な形で実感することになります。

その他
 1994年の秋に、岡山に住む家内の母とその姉妹(早く言えば叔母)が遊びに来たのですが、その際に、丁度土星と半月が見えたので、見せてやりましたところ、とても感激してくれました。70才〜80才のお婆さん方でしたので、そんなに喜んでもらえるとは、思ってもいなかったので、こちらの方が逆に感激しました。このお婆さん方のように、いつまでも自然の神秘や不思議さに驚き感動する心をもっていたいものです。

2002/10/14 Ricoh Caplio RR30 を購入したので、
18mmOrアイピースにカメラのレンズを手持ちで
合せて撮ってみた。意外に良くとれた。
(画像をクリックすると大きな写真になります。)


 



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