佐賀関 関崎海星館天文台の案内
Guide to Sekizaki Marine/Astronomical Museum

[2001/7/05,17:20 更新]


あなたは、1997年2月20日以後 人目の訪問者です。

概要

佐賀関半島の突端の高台に位置する空と海のパノラマを楽しめる施設です。

(関崎海星館の公式サイトはこちらです。)

(1999/4/4,16時ころ)

ここから、ウミネコ生息地の「高島」および別府の山々、国東半島、豊予海峡などが300度の視界に広がります。夜は、60cmの大望遠鏡による、宇宙の観望が楽しめます。
海星館の下を300mくらい下った
ところにある佐賀関灯台
(1999/4/4,16時ころ、佐賀関売店付近から)

施設は、潮観ゾーン、展示ゾーン、マルチ映像ゾーン、天体観測ゾーンからなります。

潮観ゾーン

海星館のある関崎と四国の佐田岬の間の豊予海峡の潮流と渦を見ることができます。

展示ゾーン

海星館の周りの立体地図や宇宙の成り立ちについての展示および、設置されたパソコンにより宇宙や地球のことを学習できます。

マルチ映像ゾーン

天体観測ゾーンの望遠鏡に設置したCCDカメラで捉えた惑星や太陽その他の天体のビデオをみることができます。また、33倍テレビカメラで捉えた豊予海峡の映像を9面マルチスクリーンで見ることができます。

天体観測ゾーン

大分県第2の60cmニュートン/カセグレン赤道儀式望遠鏡

で、惑星や月の大拡大像や星団、星雲などを観望できます。

 

[観望記]

2002年9月7(土)
昼間曇っていたが、夕方、よく晴れてきたので佐賀関に行った。佐賀関に着くと、空はだんだん曇ってきてしまった。とりあえず、新しく作った4cm屈折望遠鏡で金星を見てみた。OR18mm、HM9mmでは、三日月よりもう少し太い金星が見えた。OR4mmでは、あわてていたので視野に入れることができなかった。ファインダーを早く作る必要がある。海星館の60cmカセグレン鏡で、改めて金星を見たりしている内に、完全に曇ってきてしまった。仕方がないので、屋上に出てみたら、天体写真の撮影会をしていた。ここも、曇ってきたので、仕方なしに被写体を夜景に変えたりしていた。暗いところで、館の若い職員の人と話をしていたら、「あれ、藤田さん?」と言う人がいる。近寄ってみると、「第九」や「荘厳ミサ曲」で一緒に歌った豊声会のKさんだった。Kさんも天体が好きだそうで、ちゃんとした赤道義にカメラを付けていた。かなり本格的だ。

1999年6月19(土),20日(日)
土曜日の夕方、西の空に少し青空が見えていたので、晴れてくることを期待して宵の明星(金星)を見に海星館に行きましたが、結局、やっと月面がおぼろに見えただけでした。
日曜日は、昼間非常に天気が良かったので、かなり迷った末、再度海星館に行きました。最初は、曇っていてだめだったのですが、20時ころになって雲が切れてきました。やっと半月状の金星をみることができました。これから、だんだん大きく欠けて半径も大きくなります。三日月状の金星が見られるわけです。その他に火星も見ることができました。
 
月面と半月状の宵の明星(金星)
(60cmφカセグレン望遠鏡+25mm接眼+ディジタルカメラ)
月面写真の真ん中辺の黒い影は、カメラの焦点がうまく合っておらず望遠鏡の副鏡の影が写っているものと考えられます。

1999年4月24日(土)
やっと、天候が回復してきそうなので、海生館に金星(宵の明星)を見に行きました。自宅(大分市の南西の端)を出るときは、まだかなり雲っていましたが、佐賀関に着くとやっと少しずつ晴れてきました。駐車場に着くと犬飼天文台のワゴン車が停まっていました。天体観測ドームに入ると、子供達やそのお父さん、お母さん方でいっぱいでした。聞いてみると、犬飼の宇宙少年団の皆さんとのことでした。その一団が去った後、子供たちのお母さんにしてはちょっと若い女性が二人残っていて、熱心に望遠鏡を覗き、係員の説明に耳を傾けています。小学校の理科の先生ではなかろうかと見当を付けて聞いてみると、そうでなく全く個人的な趣味とのこと。嬉しくなって星空についていろいろと話しをしているうちに何と私と同じ団地内にお住まいであることが判明。世間は狭いものです。
 金星はまだ、半月にはなっていませんでしたが、だいぶ欠けた形になっていました。望遠鏡の接眼レンズにディジタルカメラを当てて写真を撮ってみましたが、あまり巧く写りませんでした。その代わり、月面の写真
月面
(60cmφカセグレン望遠鏡+25mm接眼+ディジタルカメラ)

を撮りました。月面の陰影の深いクレータを見ているとその陰から何か生き物がひょっこり現れてきそうで、奇妙な感覚に襲われます。もちろん、目に見えるクレータそのものは数10Kmの直径を持っており、生き物が仮にいても見えるはずもありませんが。火星も最接近間近で、暗い部分も見ることができました。これもディジタルカメラで撮影してみたのですが、独特の赤っぽい色は写らず、平板なものになってしまいしまた。やはり、木星、土星、月、太陽くらいが手持ちのディジタルカメラで撮影できる天体なのでしょう。

1999年4月4日(日)
ひょっと思い立って海星館にやってきました。桜が8分咲きくらいの状態で、海と空の青さが映えて奇麗でした。まだ、日中なので、太陽のプロミネンスと金星を見せてもらいました。金星は、明るいので、太陽が出ていても望遠鏡ならば見ることができます。(ただし、日中に望遠鏡や双眼鏡を見ながら金星を探すことは絶対にしてはいけません。うっかり太陽を視野に入れると目を焼いて失明してしまいます

金星は写真にとりませんでしたが、1/3くらい欠けた形になっています。これからどんどん欠けて行き、7月には大きさが最大になり、形は三日月状になるそうです。

太陽のプロミネンスは、望遠鏡の接眼レンズにディジタルカメラを当てて
ぼやっとした円は望遠鏡の視野です。
くっきりした円は太陽です。プロミネンスが見えます

撮ってみました。

1998年11月21日(土)
久しぶりに観望にきました。少し早めに家を出て日が沈む前に海星館について建物の写真を撮りました。
 初めやや曇り勝ちだったのですが、21時近くになって空が澄み渡り木星、土星が奇麗に見えました。それで、ディジタルカメラを望遠鏡の接眼レンズのところに当ててシャッターを押してみましたところ、下のような写真が撮れました。(光軸などちゃんと合っていないと思うのですが、案外うまく撮れるものですね!特に、土星は少し接写モードで撮ったのですが、とてもうまく行ったと思います)
 
木星の縞模様は撮れませんでしたが衛星4個はちゃんと写っており、土星はカッシーニの間隙が微かに写っています。これに気を良くして、自作望遠鏡で、月に挑戦して見ました。
 今日は連休の日なので観望にくる人も多く、22時の閉館間際まで家族連れや若いお嬢さんのグループ

そしてカップルが次々にやってきました。ドームの外の展望台で船田館長さんの星座や星の説明に一つ々々感心しながら聞き入っていたお嬢さんのグループは、どこかの学校の天文部の生徒さんかと思って聞いてみると、看護学校の(天文部ではない)学生さん達とのこと。「看護婦さんの卵と星」というのは私にとって予想しなかった組み合わせでした。

1997年11月1日(土)
久しぶりに観望に出かけました。館長さんはご出張中とかで、若い職員の方が説明してくれました。天候もよく、土星と木星が見頃です。土星は相変わらず神秘的な姿を見せており、カッシーニの間隙もよく見えました。木星は、大赤斑は後ろに隠れていたようでしたが、縞模様はかなり細いものまでよく見え、きれいでした。M15も良く見えました。若いカップルが3組やってきて、土星を見て「本物?スゴーイ!」と歓声をあげていました。双眼鏡で天の川を見せるとこれまた、「すごい星の数!」と驚いていました。星々の美しさ、神秘的な姿に驚く心を忘れないで欲しいものです。そうこうしている内に、大学祭の国際交流の一環らしい学生の集団(留学生含)がやってきて、にぎやかに星を見ていました。こんなに人が多いドームは初めてみました。

1996年8月5日(月)
ひさしぶりで、天候とこちらの都合がついたので、海星館に家内と息子をつれて木星とヘールボップ彗星を見に行ってきました。木星は、丁度衛星の影が縞模様と重なって、大赤班ならぬ大黒班のように見えて面白い光景でした。ヘールボップ彗星は、既に5等級までに明るくなっており、自宅からも見えることを知りました。天王星は、時々雲にさえぎられながらも見えました。その他に、M13やM22を見せてもらいました。
 平日の夜ということで、空いていると思ったのですが、行ってみたら、若いカップルでいっぱいでした。どうやら、デートコースに入っているようです。星に関心を持ってくれる人が増えるのは、歓迎するべきことかも知れません。しかし、彼等は、木星の縞模様を見せてもらっても、「見えた、見えた!」といった反応しかありません。特に、M13などを見せてもらっても「へー?」という程度の反応です。やはり少し知識がないと面白くないのでしょう。それで、私が持って行った双眼鏡で、天の川の星が密集しているあたりを見せてあげると、男の子も女の子も一様に「ウワーッ、すごい!」と感動してくれます。空を双眼鏡等で見上げるという経験もなかったのでしょう。特に目が良い人を除いて、裸眼では(特に近眼等では)星空もさっぱり面白く無いものです。

1996年1月2日
日中天気が良かったので、海星館詣でに行ってみました。非常に良い天気で、潮観ゾーンから見る海の景色が輝いていました。望遠鏡では、太陽のプロミネンスが見えました。

1995年11月16日(木)
天候がよかったので、また、海星館に行ってきました。M2,M33,M1(蟹星雲),M42(オリオン座大星雲)等を見せて頂きました。M2は、かなり良く見えました。M33はちょっと眼視では苦しい感じでしたが、みえました。M1は、佐渡島のような形が分かりました。私は、M1を眼視で見るのは、初めてでしたので、なかなか興味深いものでした。M42は、私の15cmで見るのとはまるで異なり、ガスの細かい模様まで見え、もしかしたら、馬頭星雲も見えるのではないかと期待させる程でした。オリオン座が22時までに南中する季節が楽しみです。

1995年11月3日(金)
土星を見せてもらいに行きました。最初は薄雲がかかったりして、空の状態があまり良くなかったのですが、22時近くになって状況が好転し、ほとんど直線状になった環をほんの少し下から眺めているのが分かる程になりました。19日にはどんな風に見えるのか(HSTの画像も含めて)楽しみです。当日は、船田館長ご自身の操作でお話を伺えました。

先日
7月末に行ったときには、木星と2,3の球状星団、あれい状星雲などを見せてもらいましたが、木星は今までに見た最良の像が見えました。縞模様がかなり細部まで見え、60cmの威力を実感しました。また、球状星団M13も迫力のある像を見ることができました。


利用案内

会館時間  月・木曜日 午前10から午後5時まで
 金・土・日曜日・祝日 午前10から午後10時まで
 ただし、悪天候などで観望不可能な場合には早めに閉館します。
休館日 火(祝日を除く)・水(8月を除く)曜日
入館料  おとな400円、こども(幼小中高)200円
 団体20名以上:個人料金の2割引

交通案内



〒879−22 大分県佐賀関町大字関4057−419
Tel.(0975)74−0100
Fax (0975)74−0555

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