大分県内の磨崖石仏の案内(作成中です)
Guide to Stone Buddhas in Oita prefecture


あなたは、1998年8月21日以降 人目の訪問者です。
[2003/07/05,22:00 更新]


犬飼磨崖仏(不動明王)

写真
不動明王(1998/9/13)(17+19KB)

セイタカ童子、コンガラ童子(1998/9/13)(17+14KB)

概要
3.8mもある座像。向かって左のセイタカ童子は1.72m、右のコンガラ童子は1.7m。少し平面的であるが堂々とした像である。立体的に彫られたものでこんなに大きな不動明王は他に無い。こういった石仏は、暗い堂の中にあるので、ストロボを焚くことが多いが、カメラ一体型のストロボではどうしても立体感に欠ける写真になってしまう。そこで、光が横から射す早朝に写真を撮ることになる。この石仏は周りの雰囲気が良い。
写真の奥手が石段になっている

場所
大野郡犬飼町大字田原

交通案内
大分市内から国道10号線で犬飼まで行き、犬飼大橋へ右折して渡ってすぐ326号線へ左折する。トンネルを抜けて少し行き、犬飼石仏の標識の所を右に曲がり車一台がやっと通れる道を登って日豊本線の踏み切りを渡って坂を更に登って行くと、公民館のような建物の横に空き地があって駐車できる。そこから、一寸石段を登ると、断崖を背にしたパッと開けた広場があり、上の写真のお堂がある。

その他

瑞巌寺磨崖仏(不動明王)

写真
不動明王+2童子+多聞天(71kB)

不動明王+2童子(50kB)

不動明王(62kB)

セイタカ童子(53kB)

コンガラ童子(59kB)

増長天(67kB)

多聞天(53kB)

概要
 道路沿いの巨大な岩隗に彫られた不動明王(2m)と2童子および、2天である。掲載の写真ではよく分からないけれども、色彩も残っており、2童子の動きのある姿勢が面白い。

場所
 玖珠郡九重町松本

交通案内

その他
 道路沿いなので車を駐めるときには、注意が必要である。道路沿いに小さな空き地があるので、小さい車ならばそこに駐められる。

菅尾磨崖仏
(千手観音、阿弥陀如来、薬師如来、十一面観音)

写真
全体(1998/9/13)(31KB)

千手観音(2002/11/16)(54KB)

阿弥陀如来(2002/11/16)(53KB)

薬師如来(2002/11/16)(54KB)

十一面観音、多聞天(2002/11/16)(54KB)

概要
 駐車場から坂道を登ると、石段がある。石段には鳥居がありこの石仏が神仏習合の仏像であることをうかがわせる。仏像は、実は、上記の4仏の他に、後に彫られたと考えられる不動明王もある。
 上記の各像は、写真で見るとおりほぼ丸彫りに近い立体的なものであり、形もかなり整っている。赤い彩色が残っているが、如来や菩薩に赤い彩色をするというのがどういった意味を持つのか私には解らない。赤い彩色は、怒りの形相の「・・・天」や「・・・王」などに相応しい。如来や菩薩は怒りの形相が少ないので、色が落ちた方が落ち着いた感じがする。
 ここのお堂は比較的開放的であり、お堂のある崖の中腹からの見晴らしも良い。位置的に見て写真は、朝方に撮るよりも夕日で撮る方がよさそうである。

場所

交通案内
326号線の犬飼石仏へ右折する道を通り越してしばらく行くと右へ入る道があり、案内が出ている。そこを右折して進むと「石仏トンネル」という名前のトンネルがあり、それをくぐって道なりに行くとかなり広い駐車場に着く。道は分かり易い。

その他
駐車場までは、分かり易く走りやすい道路であるが、問題は駐車場から急な坂を登り、さらに約90段の急な石段を登る必要があることである。お年寄りにはかなりきついと思う。

宮迫東磨崖仏

写真
持国天、大日(薬師?)如来、不動明王(30kB)

大日(薬師?)如来(45kB)

概要
持国天と大日如来(薬師如来ではないかとの説もある)と不動明王という組み合わせは非対称的であり、通常、如来の脇侍は菩薩であることが多いという意味で変則的である。本尊の大日如来は、やや反り返った姿勢ではあるがかなり立体的に彫られており堂々とした仏像である。この像の彫られている場所は犬飼や菅尾と違い、やや狭いところである。覆いの木造の屋根も粗末なものであり、改善が必要なように思える。

場所
緒方町大字新

交通案内
326号線から502号線に入り、「原尻の滝」を目指して行くと案内が出ている。後は、道なりに行けば「宮迫東石仏」の看板が立ち整備された駐車場がある。

その他
駐車場から100mくらい上がったところである。道は細く軽乗用車でないと厳しい。もし、軽乗用車で上がっても、方向転換ができない。堂内はやはり上の方に光りが入らず、写真を撮ると顔が暗くなり映り難い。かといって、カメラ内蔵のストロボを焚くと、平面的になってしまう。朝日や夕日も差し込み難い位置にあるので、写真を撮ろうとするものにとっては難物である。

宮迫西磨崖仏

写真
薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来(21kB)

薬師如来(57kB)

釈迦如来(49kB)

阿弥陀如来(45kB)

釈迦如来、阿弥陀如来(26kB)

概要
この磨崖仏は、色彩がすごい。右端の阿弥陀如来などは、唇の色も鮮やかで、口紅を塗ったような感じがしてやや違和感がある。彫像は立体的である。

場所
緒方町大字新

交通案内
宮迫東石仏の駐車場に車を停めて、そこからちょっと行くと石段があり、それを登って少し緩い坂を進むとお堂がある。

その他
現在、堂の修理作業を行っており、鉄のパイプの足場が組まれていてやや殺風景。修復が終わったら良い雰囲気になるであろう。この磨崖仏も宮迫東のと同様に彩光の面で写真を撮るのが難しい。

普光寺磨崖仏

写真
お堂と不動明王(86+77+83kB)

概要
この磨崖仏は、大きさで他を圧倒する。深く谷をつくる巨大な崖に大きな洞窟を穿ち、その中にお堂を建てこんである。その隣に、浮き彫りの巨大な不動明王とセイタカ童子、コンガラ童子がそびえている。周囲の木々や崖との調和がすばらしい。多分、秋に来ればもっとすばらしいだろう。関西にも大野寺に磨崖弥勒菩薩があり、同程度の大きさの威容を誇っているが、線刻である。

場所
朝地町上尾塚

交通案内
57号線を走っているとよく目立つ看板が出ているので、それにしたがって走れば容易にたどり着ける。駐車場は2つある。第2駐車場に車を停めて、広い舗装道路を東に下ると車止めがあり、それを通り過ぎて狭い歩道を進むと案内板があり分かりやすい。谷の対岸から全貌を見た後、谷底に下りて間近まで行って下から見るとその大きさに圧倒される。

その他
谷底は、夏場は、マムシでも出そうなので注意した方がよいかもしれない。

天念寺磨崖仏(川中不動)

写真
不動明王、セイタカ童子、コンガラ童子(75+124kB)

概要
この磨崖仏は、川の中の巨岩に彫られている。そして、川の中の不動尊の前に岩がありそこまで岸から行けて、お参りできる。

場所
豊後高田市大字長岩屋

交通案内
交通案内板が案外不親切なので、事前に良く調べて行くことをお勧めする。筆者も(方向音痴のせいもあるが)途中で迷ってしまった。

その他
写真を撮るならば、午前中から昼ごろにかけて行った方が良いと思う。筆者の場合、16時近かったので、逆光になってしまった。


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