大分市内の磨崖石仏の案内
Guide to Stone Buddhas in Oita city

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あなたは、1998年7月30日以降 人目の訪問者です。
[2001/02/10,19:30 更新]


元町磨崖仏(薬師如来)

写真
全身(2001/2/11,カメラ:RDC-7)(145KB)

最も美しい向かって右横から(2001/2/11,カメラ:RDC-7)(235KB)

顔(2001/2/11,カメラ:RDC-7)(93KB)

全身(1998/8/13)(35KB)

向かって左からは破損が痛々しい(1998/11/9)(92kB)

顔(2000/1/20)(32kB+37kB+37kB)

概要
 国道10号線から踏切を渡ったところに駐車場があり、そこから、西に向かって車がやっと通れる道を登るとT字路に突き当る。これを左に少し行くとお堂があり、

その奥に石龕が掘られ丸彫りに近い座像がある。その整った形の美しさ、丁寧な製作、そして堂々たる大きさ(台座も含めると3m80cm)は、数の点を除けば、臼杵石仏に劣らないものである。実際にその前に立って見れば、その素晴らしさと迫力に圧倒されるだろう。平安後期の作と言われている。表面が剥落しそうにひびが入っているのが心配である。1996年3月、お堂の改修工事により、保存環境としては改善されたが、正面からの写真が撮りにくくなってしまった。これほどの像が国宝でないのが不思議である。

場所
大分市元町2

交通案内
 大分駅から、国道10号線を延岡、臼杵、犬飼方面(駅前では、東にに向かって進むことになる)に向かって行き、滝尾橋手前で、右にゆるやかに分れて(10号線に乗ったまま)しばらく行くと道路の右に「元町石仏」の標識が出ている。そこを右折して、狭い踏み切りを渡ると左側に駐車場がある。駐車場からは150m程度。堂の前に駐車場は無いが、小型車ならば、一応、短時間駐車できるスペースはある。お年寄りや脚の不自由な人ならば、そこまで車で行ってもよいだろう。

その他

岩屋寺磨崖仏(十一面観音)

写真
十一面観音像(1998/8/13)(45KB)

場所
大分市上野丘東5

概要
 非常に柔らかい岩質に彫像し、その上から塗料を塗って固めたものであるので、この十一面観音以外はほとんど崩落してしまっている。わずかに、写真の十一面観音のみがある程度の外形をとどめている。この像も、1920年代には、ほぼ完全な形で残っていたのである。ちゃんと保存処置をして来なかったことは、誠に、残念である。
 1998年9月やっと県が保存に乗り出したようである。「時、既に遅し」の感が強い。

交通案内
 大分駅から、10号線で延岡、臼杵方面に進み、元町石仏入り口を通り過ぎて、ちょっと行くと、右斜めに入る信号がある。信号を渡って100mも行くと道路沿いに彫られている。駐車場は無いが、磨崖仏が彫られている崖沿いに2,3台の小型車が停められるスペースがある。

その他
 崩落がひどいので、あまり期待しない方がよい。平成10年9月から平成11年3月まで補修工事に入り、あまり近寄れません。天気の良い日の朝早く行くと、この磨崖仏に40年来毎朝線香をあげておられる老研究家に会えるかもしれません。この方は、大分県の史跡についての本も書かれているそうで(お名前をお聞きするのを忘れてしまいましたが)いろいろと面白いお話を伺えます。いずれ、その本についても紹介したいと思います。

高瀬磨崖仏(大日如来、深沙大将他)

写真
大日如来(1998/9/13)(17kB)

大威徳明王(1998/9/13)(22kB)

深紗大将(1998/10/12)(28kB)

如意輪観音、馬頭観音(1998/9/13)(21kB)

場所
大分市高瀬

概要
 本尊の大日如来の顔の形はあまりはっきりしないが、その他の像の色彩はかなりよく残っている。本尊以外は浮き彫りに近いので、正面から写真を撮ると形があまり分からない。浮き彫りで彫られている像の傷みは少なく、深紗大将や大威徳明王は、何となく愛敬がある像である。これらの像は、民家の前の岩にこじんまりと掘られていて、ちょっと寂しげである。
 上の写真の石仏がある石室(窟?)は、前面が金網で塞がれており、

金網の隙間から写真を撮ると、近すぎて二つ一度に視野に入れられない。

交通案内
 ホワイトロードを西に向かって進み、「四季亭あだち」という料理屋さんのある交差点に「高瀬石仏」の案内が出ているので、そこで左に折れて小さな橋を渡ると再び「高瀬石仏」の案内が出ている。そこを右に折れて少し行くと駐車場がある。道は分かり易いし、舗装されているので行きやすい。

その他
 夏場はこの辺りは蚊が多くて大変。虫除けスプレーか長袖のシャツは必須である。

口戸磨崖仏

写真
僧形像(2000/ 3/26)(54+21KB)

四臂像(2000/ 3/26)(49+18KB)

半伽思惟像(2000/ 3/26)(50+18KB)

場所
大分市口戸

概要
 車がやっと1台通れる道が、用水路の蓋で少し広くなっている所が、石仏への人道の入口である。車は、1台しか駐められない。そこから、西へ少し林の中を歩くと急な斜面に石室(龕?)が現れる。
石仏への人道から見た様子
(駐車スペースからは見えない)

石室(龕?)、崖から彫り出した柱が面白い
手前に石段の上部が見える

 1998年10月10日現在、この石仏の前に立派な道路が作られつつあり、そのため、車を停められる場所からの道が一部通れなくなっている。道路が完成したら、車でもっと行きやすくなるだろう。仏像は、数体彫られている。ここは、石室(龕?)の造りが面白い。この石仏については謎が多いらしく、龕の前に岩造りのゲートがあるのも珍しい。
 
ゲート
(下からと上から:下からは傾斜45度
を越える急な石段が見える、上からは
崖に見える。(門扉は後で付けたもの))

交通案内
 大分市街地から国道210号線で木の上まで来て、そこから国道442号線に分かれる。少し行くと「口戸磨崖仏」の案内が出ており、そこから左に入る道があるが、これがかなり狭く、軽自動車以外では入りにくい。もう少し進むと、少し広い左に入る道があるのでそこを入り、道なりに少し進むと先程の道にぶつかるので、そこを右に曲り、あとは道なりに行く。途中は、所々、離合できる所はあるが、対向車が来ると処置無しになるような道である。新しくできつつある道に突き当たるところの右手が石仏への人道の入り口である。

その他
 もうすぐ、新しい広い道路が完成するので、その後で行く方が良いだろう。特に、お年寄りや子供は足元が危ない。また、夏場はまむしでも出そうであるし、やぶ蚊も多いので、秋ということになるが、秋はスズメバチが攻撃的になるので林の中は危険である。結局、晩秋から冬が鑑賞の季節だろう。

曲磨崖仏(阿弥陀如来)

写真
阿弥陀如来(1998/10/10)(10kB)

阿弥陀如来(顔)(1998/10/10)(11kB)

概要
 この磨崖仏は石室がすごい。浄水場?のある山(丘?)の頂上に車を駐め、そこから細い道(階段)を下ると、小山の中腹にかなり大きな石室(5m×6m)を穿ち、
その中に丸彫りに近い座像がある。元町石仏より小振りであるが、2mを超える堂々たる仏像であり、石室も含めてなかなか見応えのあるものである。ただし、石室内は暗いので、写真を撮るにはストロボが必要であるが、カメラ内蔵のトロボを焚くとどうしても平面的に写る。入口には、仁王像が彫られている。
 石室の前には、現在は使用されていないが、急な上り坂の参道がある。
石室の入り口から参道を下に向かって見た様子
(トンネルのように見えるが、トンネルではない)

場所
大分市曲

交通案内
文章だけではちょっと説明が難しいのです。もう少しお待ちください。

その他
夏場はやぶ蚊が多いので、注意が必要である。


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