知人から、「ボリュームが壊れたし置く場所も無い」ということで譲り受けた、TA−F222ESJのボリューム修理

2005/12/10

 「ボリューム最小の位置でも大音量で鳴る。」とのこと。はじめ、「TA−F222ESAの同様の症状の修理をしたことがあり、修理をしてさしあげましょうか?」と提案しましたが「CDが増えて、置くところが無くなったので譲ります」とのこと。有難く頂戴した。故障個所は、ボリュームの端子とボリューム基板の半田付け個所と予想をつける。
  1. とりあえず、ボンネットを開ける。
     赤く囲んだところが問題のボリューム基盤


  2. ボリューム基板のボリューム端子半田付け部分


  3. 拡大してみる。(こういった場合1cmの接写が可能な筆者のディジカメは便利)
     予想通り、8本の端子の半田付け部分のいくつかに明らかにクラックが入っているこの症状は、少なくともこの世代のソニーのアンプに共通のものではなかろうか。恐らく、ボリューム基板にボリュームを半田付けした後で、ボリュームをボリューム固定金具に固定する、という工程になっていたのであろう。その際、位置合わせがちゃんとできていないと、この半田付け部分にストレスが掛かる。安全な方法としては、ボリュームを固定金具に取り付けた後端子を基板に半田付けする、という工程をとることであるが、工程が複雑になる。


  4. 半田を足して半田付けをしなおして、クラックは無くなった。


  5. とりあえず、壊れても良いスピーカにつないで鳴らしてみる。
     ここで、問題発覚。ご多聞に漏れず、Aスピーカリレーの接触が悪く、左から音が出たり出なかったり。中古アンプの宿命だ。B側にスピーカをつなぎ換えてみると、少し接触不良だが、ボリュームを上げてやると接触が回復する。スピーカリレーについては、いずれ、リレーカバーに穴を開けてリレークリーナを吹き込む等の治療が必要である。
     もう一つ問題、source/direct スイッチを押すとノイズが出る。これは、接点洗浄剤で改善しようと思ったが、スイッチに洗浄剤を吹き込む穴が無い。こんな場合は、とりあえず何度もこのスイッチを押す。これで雑音はほぼ出なくなった。




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